職業や年齢のせいか、色んな人に出会う事が多い。 近年一番思い出深い人物の1人に、「南蔵院の住職林 覚乗」氏がいる。 懇意にしている県議の紹介で出会った。 氏の自己紹介の経歴書は、自分の当たった宝くじ・ナンバーズの日時・金額 で埋め尽くされている!・・・ 宝くじファンが多く訪れる寺としても有名で、TVで何度も登場しているので、 宝くじファンなら知っている人も多いと思う。 その「林 覚乗」氏の講演に県議の勧めで、寒い冬の夜、小学校の体育館で 3学区の父兄と共に聴いた・・・出席者は200−300名位いたと思う。 決して「立て板に水」と言うタイプの話し方でもなく、やや早口の普通の人です。 内容もありがたい悟りや・講和でもなく、住職の周りに合った出来事を、1話 10分程度で淡々と話すだけの普通の講演・・・ 始まって10分・・・困った事が起きた・・・涙ガ止マラナイノデス! 50才も過ぎてナマグサ坊主の話で、泣かされるとは思ってもいなかった。 必死で堪え様としたが無駄な抵抗だった・・・人目がなければ声を出して泣い ていただろう・・・ 周りを見た・・・300人ほどのお父さん・お母さんそして我々、100%全員が ホロリじゃなくボロボロ・ボロボロと、号泣せんばかりに泣いている・・・ 泣きながら「何故コンナニ泣ケルノカ?」考えた・・・考えながら泣いていた・・・ 坊主は一度も涙は見せない・語り口も終始同じ。 あることに気が付いた。 話がクライマックスにさしかかる前に、毎回涙がで始めるのです・・・不思議な 事です・・・話が何か解る前に泣け出すのです・・・理屈では解決できません 講演が済んで、県議も一緒に飲みに行った。 そこで坊主に質問した。 「あんなに泣けるのは、林さんあなたは涙こそ見せないが、激しく泣いている あなたの心が、我々をあんなに泣かせたのではないか?」と 「・・・」 明確には答えて頂けなかったが、以来私は「心波動説」を信ずるようになった・・・ 人を感動させるのは、言葉の字面ではなく、その背後の「心」だと・・・ 「心が心に響く」と。 |
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