最近 パチンコ店に限らず、やや規模の大きい建物を作る場合に、建築確認申請 提出前に、地元の同意書を求められるケースが増えている。 都市部では、大半は確認申請一本で行けがちだが、郡部ではトテモ多い。 地域への影響が大きい建物を作るときに生じやすい、地元住民とのトラブルを事前 に民・民間で話させて、行政が巻き込まれる事を防ごうとの、思惑からだとは、理解 するが、現実は役所の思惑とは違う事に事業主は巻き込まれる・・・ 地域エゴである。 一番問題を難しくしているのは、「印」である。 ほとんどのケース、地区の区長印が、必要とされる。 区長は公職なので、当然自分の判断では印が押せない・・・必然的に区民全体での、 住民説明会へと進んで行く。 全体集会になると先ず「とりあえず、パチンコ建設反対!」になる。・・・ 建築基準法は関係なくなる。 市の建築課へ行っても、「良く話し合ってください」一本やり。 そして果てしない、住民説明会。 最後は条件交渉・・・イロイロ出てくる・・・ 公民館の建設協力・図書館への寄付・・・イロイロ名目は変わるガ・・・ 下水の放流には、水利組合。直前の地主が負担金を払っていても、地主代わると 又、開発の負担金。 これが日本の民主主義か? そんなトテモ辛い事にナリガチな説明会で、最近とてもイイ経験をした。 説明会は、誰でも行きたくない!オーナーさんは業者・社員任せにして、出席しない ことも多い。 今回の施主さんは立派だった。 畳敷きの公民科の中で開かれた集会。終始正座したまま、先頭にたっての説明。 決して立て板に水タイプではないが、熱心に誠意を持った挨拶が、区民の心を捉え たようだ。 それに続く、」顧問さんの挨拶も、その地区の由緒ある歴史を語り、最後に「皆様の お仲間に入れて下さい!」の締めくくりには、思わず拍手したいほどであった その誠意ある挨拶を受けてか、住民さんも、「ここで意見を言い合うより、説明は十分 解ったので、あとは区民で話し合って、意見をまとめ、企業側と区の役員で話合いを して行きましょう!」とのレベルの高い提案! 住民説明会で久しぶりに感じた、「民主主義」であった。 まだ結論を言うのは早いが、きっとこの話合いはいい結論になると思う。 ヤハリ、一番大事なことは、経営者の「心」だと感じた出来事でした。 |
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