10年程前、友人の主催するセミナーで、MGゲームを体験した。 ソニーの元経営企画室の西 順一郎氏考案のゲームで、仮想製造販売の、会社経営 を決算まで含めて体験するゲームです。 1テーブルに7名前後つき、全員300(万円)の資本金からスタートし、人の採用・設備 投資・材料仕入れ・販売価格に苦慮しながら資金繰りのバランスを保ちつつ、会社を成 長させ、利益を競う。 順調に推移していた会社が、予期せぬ事故で苦境に陥ったり、資金繰りに失敗すると、 倒産も経験する、ゲームとは思えない臨場感のある、多くの示唆に富んだ、優れたゲ ームです。 そのゲームの根幹をなすのは、西氏の提案する「STRAC会計」。 STRACはSTRATEGY(戦略)が語源。 大雑把には、企業は売上より、粗利が生命、単純化された企業方程式から明日の経 営シミュレーションを学ぼう、と言うのが主旨。 京セラの稲盛氏の著書にもよく似た、記述があったから、多分京セラも同じ思想から くる会計方法だと思う。 ご存知の方も多いのに大変申し訳ないのですが、概略を 単価を P 数量を Q 仕入れを V 粗利を M 固定費を F 利益を G と記号化すると、会計方程式が出来ます。 売上はPQ・仕入れはVQ、粗利はMQ従って PQ=VQ+MQ MQ=F+G PQ=VQ+F+G 世界で最もシンプルな会計方程式! 当社の会計ソフトも、当然このSTRAC会計です。 ここで私が最も興味を持ったのは、MQ=F+Gです。 F=MQ。つまりG=0の時は1年掛かって年間必要な固定費を粗利が回収、この状 況が損益分岐点。 仮にある企業に、利益が出たとしよう・・・ 大事な事は、その企業が1年の内何時、粗利が固定費を上回ったかを知る事です! その日から、ヤット企業が黒字になるからです!! 西氏は、優良企業のバロメータは、F÷MQが60%以下だという。 ナガナガと書いてきましたが、この60%を語ろうと言うのが、今回のテーマ。 1年 365日×60%=219日 7月末で212日・・・219日は8月7日 そうです「お盆」が60%なんです!! 優良企業は、盆前の8月7日から黒字化して行くのです・・・その節目に盆休みがあ るのです。 西氏は、粗利が年間の固定費を上回る日に、企業は赤字から解放される。 その日を祝って「赤道(字?)祭り」を行なえと説く。 農業もおそらく、無事 田植えが済み、梅雨が終わり、暑い夏がやって来て、今年の 収穫(黒字)に目鼻がついたとして、皆で夏祭りで喜び合い、先祖へのお礼で「お盆」 がある・・・ト思ウ? 結論は、農業と同じように、盆前に1年の目鼻をつけるのが、正しい盆休みの迎え方 です。 盆休みで上半期の疲れを癒し、収穫の下半期へ。そして来年の準備へ! タムラはどうかって? 皆様の想像通り・・・言ウハ易シ、行ナウハ難シ?・・・嗚呼 60%目指して、頑張ります!!! |
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