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時々「敷地を見て欲しい」と依頼される。 敷地が、法的に問題がないかはスグ判るが、「先生、ここでハヤリマスカ?」と聞か れると一番辛い。 我々は設計が本業だから、ソンナ神にも等しい判断は、出来れば、避けたい。 しかし「先生は日本中で、沢山作っているんだから、自分達より詳しいでしょう。お願 いしますヨ。」と言われると、ツイその気になって出かける。 先日も千葉で、2物件、立地判断に同行。 最初の物件は、*谷の工場跡地。幹線から少々入っているが、不動産会社は、地 元の方が、近道をする時使う道だからアクセスに問題ないと言う・・・? しかし少なくとも、近くの「**島」という盛業中店舗に劣る立地は明らか。 「**島に、勝てますか?」 「・・・ ・・・」 「ヤメマショウ!」 ・・・よく聞くと、工場が調整区域の既存宅地! 2年程前の法改正で、実質既存宅地の権利は消滅した。同一業種の建てかえしか、 認められていない・・・法的に不可! 2物件目は、*梅インター近く 敷地は1500坪しかない・・・不動産会社は、借地の借り増しは、可能と言うが? 近くの巨大スーパーの近くに、「*ラク」さんの盛業中店舗がある。 不動産会社の社長は、近くで流行っている店があるから、お客さんはいる。だから 心配ないと思っているようだ。 「*ラクに、勝てますか?」 「・・・ ・・・」 「帰リマショウ!」 だんだん各地のマーケットで、勝ち組みの数が減りだした。不況のせいか、客数の 減少とともに、ビジネスが、「椅子取りゲーム」化している。 マクロ的・ミクロ的に立地がいい悪いではなく、 「既存の地域一番店に、企業として勝てるか?又それにふさわしい立地か? そしてそれを上回る規模で、戦う決意・勇気があるか?」 ・・・だけのような気がする。 厳しい時代に成ってきた・・・今後ドンドン激化するだろう! 私の一番の関心事は、こういった「自由競争が正義」の如く、戦い続けるマーケット に、最後にどんな結末が待っているのか?勝者はいるのか?と言う事である・・・ ダイナムかマルハンがパチンコビジネスの、最後の勝者になり、日本中を総なめに して、独占販売する時代は来るのか? 長生きして結末を見たい気がする・・・ムリか? お世話になった、ある映画館経営者が言っていた話を、時々思い出す。 「昔、町に映画館が8館あり、そこで自分も経営していた。 TVの出現から急速に客が減り始め、閉鎖する映画館が増えだした。 館数が減れば、その店の持っていた客が、自分の店にも、少しは来ると思って、ガ ンバッタ。 しかし、いくら館数が減っても、客は増えなかった。 それでも最後の一館まで頑張れば、生き延びれられると思って、ガンバッタが、最 後の1館もやがて無くなった・・・」 映画が斜陽でダメになったと言う意味と、ライバルがいなくなる独占販売のマーケ ットは、消滅すると言う意味の2つある気がしてならない。 パチンコもマーケット自体は減少を続けている。店舗数も減りだした。 パチンコが昔の映画館の、後追いにならなければいいが・・・? |
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