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 No.192             「次元とは?」          2006.11.27

先週お話した様に、当社はお正月の仕事始めに“書初め”を行なっていますが、
貴社は、どんな行事をしていらっしゃいますか?

ところで、もしあなたが当社の社長だったら、社員が気合を込めて書いた“書初め”
をどう判断しますか?
どんな視点・価値観で評価しますか・・・・・・・・・・?

話はまた違う方へ行きますが、“朝礼”・・・何処の企業もやっていると思いますが、
当社朝礼を、朝のスタートが明るくなるようにとの気持ちを込めて、“明・元・素”と呼
んでいます
文字通り、“明るく・元気で・素直に”一日を送ろうとの意味です
“朝礼”を、“明元素”って呼ぶのは、意味的には変ですが、“朝礼”だって文字を知
らなければ、だだの記号
・・・記号ならどう呼んでも自由だろうと、割り切っています

メインは、2−3分間スピーチです
毎日3名が交代で行ないます

天候・体調・家族・趣味・仕事・スポーツ・政治・社会問題等々、社員はいろんな事を
語ります

設計業は、机上のデスクワークと思われがちですが、実質は人相手の職業です
お施主さん・メーカーさん・ゼネコンさん・現場等、絶えず打合せ・意見発表・会話が
続く商売です
自己主張がシッカリ出来て一人前です
従って、明元素は、自分の意見をキチンと短時間でまとめて語る教育・訓練の一環
です

別段論評はしませんが、発表している社員を見るのは、私の楽しみの一つです
何処を見ているかって?
・・・成長です!

最初、自分の事(主に体調・気候)しか語らなかった社員は、やがて仕事を語り、施
主・チーム・仲間・会社の事を語り出します
・・・自分以外の“他”を語り出すのです
私は、そこに成長を発見します

時々私のブログメルマガに出て来る“青経塾”(松下の“政経塾”ではありませ
ん・・・)で、学んだことで恐縮ですが、“次元”と言う事を学びました

1次元・2次元・3次元の次元です
・・・“あの人は次元が高い”・“この人は低次元な人間だ”と日常的に使われる言葉
ですが・・・
名古屋に“名南製作所”という機械メーカーが有り、この会社は、社員の評価(給
与)を“次元”で決めていると言います
各次元に
1次元 閉・差(−)・不信−不信・子供・  無・ ケンカ・戦闘・作業
2次元   和(+)・ 不信−信・大人・ 常識・ナカヨシ・戦術・管理
3次元 開・商(÷)・  信−信・   非常識・ ケンカ・戦略・経営
4次元 ・・・・・・・  (空欄)

といったキーワードが決められています

私にとって、人の価値・人生の在り様を考える良いヒントになりました
・  自分だけ
・  家族
・  仲間・会社
・  業界
・  社会
・  地域社会
・  日本
・  地球
・  宇宙
等、最低の次元を自分の世界、最高の次元を神ととらえる発想の中に、細か
い次元の数ではなく、
自己の能力を鍛え、企業として成長し、自分だけの欲望を乗越え、社員・会社・業
界・日本等の、より高い世界の貢献に、自己の世界を高めて行く事が、人生の本
来の在り方と学ばせて頂いた事です

以来、社員の書初め・発表を聞きながら、社員の成長(次元の変化)を楽しみにし
て見ています



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