No.199 「戦略的ローコスト店舗」 2007.01.22 |
経営は戦略で決まると思います
出店・店舗造りはパチンコ店経営の最重要課題です
・・・貴社の店舗造りに戦略はありますか?
“うちは、ローコストに造る”
“うちは、お金掛けて立派に造る”
“うちは、派手に造る”
・・・等発想は、主にコストの大小に終始し、そこに戦略は感じられません
特に、時間軸の発想がありません!
長年パチンコ設計して来て、一番懸念・心配するのは、前号でも申し上げた様に
オープン後の売上・利益の低下現象です
・・・店舗の経営的寿命が短命な事です
何処の経営者も店長さんも、(儲からない店舗ほど)雄弁に、衰退の理由を、ライ
バル店舗の出現・ライバル店舗の不正等、多くの外部要因を語ります
しかし設計した我々が一番心を痛めるのは“店舗の劣化”です・・・流行ってい
ない店舗ほど、清掃状況を含めて劣化が目立ちます
端的に言うと“ホッタラカシ”です・・・流行る訳がありません!
・・・衰退の最大理由は、内部要因です!!
(少し話が“感情的”で横道にそれました・・・戻りましょう)
パチンコ店経営は、立地が8割だと思います
従って(設計者が言うのは不謹慎かもそれませんが)経営者さんが思うほど店舗
のデザインで来客する訳では無く
来客は新店効果と立地で決まり、造りが高級でも、ローコストでも開店一年間位
の来客数は変らないと思います
ただ、どちらの道を選ぼうと、マンネリ経営をして居れば“衰退曲線”は同じです
先週も言いましたように
衰退曲線に乗るのを先送りしましょう
新築開店はゴールでは有りません
スタートと思いましょう!
戦略に時間軸を取り込み、毎年進化させるのが“戦略的ローコスト店舗”です
スタートは思い切りシンプルでローコスト
ゴールを坪60万円とするなら、坪40万円でスタートし、坪20万円分を毎年
4万円に分け、5年間掛けて完成形に持って行けば良いのです
最近一番気に入っている建材は
“アスロック”と言う、石綿系の外壁材です
断熱性・耐火性・耐水性も高く、堅牢でとても良い材料です
単価はパチンコ店でよく使う“ALC版”に比べ、4000円位高価ですが、当初内
・外装とも素地(仕上げ無し)でスタート出来るのは最高です
表面が非常に円滑の為、ポスターが自由に貼れます
従って、貴社でお持ちのポスター用のプリンターで、内外装とも自由に変えられ
ます
毎年の様に、塗装面積を増やして、内外装のイメージを変えながら、時には
レストコーナーの増築
飲食コーナーの増築
等、外観イメージを変える事に大きく寄与しながらも、面積の小さい増築を計画・
進化に折り込み
更にライバル店舗の進出・増台を考慮して、機械台数は、倍位に増築可能なプラ
ンにして置きましょう
この“進化”が、お客さんに貴社の前向きな経営姿勢を示し、社員の緊張感を維
持する事に繋がり、衰退曲線は先送りになると思います
<お詫びと訂正>
前前回のメルマガで、今年度計画に“3 ローコスト店舗の開発強化”と、記しま
したが
“コスト目標 45万円/坪を、35万円/坪”に訂正させて頂きます
HPで発表済みのローコストシリーズは、当時45万円/坪で計画しましたが
この設計どおりで受注した、建築会社の実数値が判明しました
37.5万円!(外構別途)
で昨今の鉄骨の値上がりも、吸収出来ますとの回答でした
従って更なる努力で35万円は可能です
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