株式会社 田村設計

Kazの設計ざんまい

田村 和雄

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愛知県常滑市・東京都銀座在住

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  • 09/13(土)”テッサン” ×147-55-65 歩131

    昨日”テッサン”と別かれた後もズーット考えていたが、大きな衝撃を感じ、もう少し書きたくなった

    出合って25年!
    滅多にゼネコンの営業の方とは(職業上誤解されるので)
    親しくしない方針だが・・・テッサンには何か人間的に共鳴する物が有り、施工上の困った件があると良い相談相手だった
    いつも笑顔で憎めない人柄だ

    オールマイティーな技術力と人柄に惹かれて
    定年退職したら、若い人への技術指導・現場のトラブル対策に、当社の来て欲しいと申し込んでいたが・・・神様に取られてしまった!

    しかし何度考えても、1フロア2000㎡前後も有る3フロアの巨大建築を、素人を教育しながら造ろうとは凄い事だ・・・奇跡的な事だと思う
    ・・・尊敬に値する
    躯体工事に5年!・・・何度も型枠を外してはヤリ変えたそうだ

    先ずは型枠・鉄筋・・・足場も必要・・・何でも教えてやらせる!
    内装に入れば木工事も左官工事も教えねばならないだろう・・・素晴らしい事だ・・・信者の集まりと言うより建築集団の気がする
    この本堂を造り上げたら、大きな力を持った技術者集団が誕生する事に成る・・・今後5000坪も有るという施設内に、何でも造って行けるだろう

    現場に泊まり込み、夜は建築の収まりの講義までしているそうだ・・・建築家の若い人を集めて共同生活をした”ライト”の”タリアセン”を思い出す

    曲がった釘は老人が拾い集めて、真直ぐに直し、サビは磨いて落として再利用し、鉄筋の切れ端は溶接でつないで、手摺の”プレコン”の配筋に使い
    内装の木は信者の土地に生えている桧を皆で伐採し、4M長さに揃え、製材所で挽き、乾燥させているそうだ

    見せ場の玄関ポーチの、打ち放しの丸柱は、杉板を挽き本ザネ加工して、木目を出す為に表面を火で焼き、更にクリアーをかけてのコンクリート打ちだったそうだ
    ・・・(のめり込んで)楽しそうな光景が目に浮かぶ

    ボランティアなので無給!
    1年間は失業保険・その後は年金で生活するそうだ
    再就職すれば、まだ十分に所得が有られるのをふって、工事現場に寝泊りしてのボランティア活動を選んだテッサンの人生に感動を覚える

    考えようによっては、
    テッサンはこの本殿を造る為に、神様に導かれて建築会社の現場であらゆる技術を学んで来たのかも知れない
    記録映画に残したいイイ話だと思う
    5年後の竣工時には心から祝って上げたい!!

    2008年9月13日 (土) 3:08

田村プロフィール

■経歴 ・昭和47年
名古屋大学建築学科卒業後、恩師の平子勝設計に勤務
・昭和52年
恩師死去による勤務先閉鎖により、個人事務所として独立する。
・平成2年
法人化。バブルの崩壊をいち早く察知し試行錯誤の末、 業種をアミューズメント業界、
中でもパチンコ業に特化し、今日に至る
・平成6年
東京支所開設
・平成7年
ミラノにイタリア人3名雇い、デザインルーム開設
■趣味 出張先でおいしいものを探すこと
■好きな街 ・ミラノ
60才からはここに一年の半分は住みたい
・ニューヨーク
ここへも住みたい。元気になりそう
・名古屋
早足で歩いても人にぶつからない、ストレスの溜まらないイイ街だ
・常滑
恵まれた自然が生んだのか古くから多くの偉人が輩出している。
トヨタの大番頭の石田退三、ソニーの盛田、哲学者の谷川徹三、
東京電力の平岩外四、中野良子、ザ・ピーナツ、(タムラカズオ?)
そして 日本4大古窯の常滑焼き。
魚もおいしいイイ街です。ただ国際空港が出来るのが少し残念。
■特技 純粋に相手の立場に立てる。しかし熱すぎて少し嫌がられること多し
■苦手な事 IT、営業、カラオケ、パチンコ
■一言 すごい時代になったとつくづく思う。 自分の思い・メッセージを世界中、日本中に発信できるなんて夢のようです。 少しでも多くの方と出会い、ITの可能性を存分に試したいと思います。

設計観

建築設計の本質とは、建物と言うハードを通じて家庭の幸せや、 企業の繁栄といったソフトを創造する職業と思っている。そして一作ずつ愛情と情熱を込めて創る。 その思い入れが建物と言うハードに血を通わせることが出来ると信じている。 また日々力量を磨き、自分たちの作品が社会的価値や文化的価値へと 昇華していくことが出来たらとても幸せだと思う。

田村レポート