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10/16(土)宇治平等院へ 酒×
所属している“事務所協会”主催の、1泊2日建築見学ツアーに参加
7時45分に名古屋に集合し、貸切りバスでの移動
先ずは
“宇治の平等院”と“鳳翔館(宝物館)”を初見学・・・観光用に一体の施設
第一印象は、想像よりショウシャで美しく・優雅な建物だ!
平等院の外観は、10円玉の裏側でおなじみ
棟飾りの鳳凰は、1万円札の裏側に登場し、手塚治虫の“火の鳥”のモデルになった(と思う)
約1000年前に、藤原頼通によって造られ“阿弥陀如来” は中央の高い建物内にを安置されている
両側のウイング部分は柱と梁だけの全く機能のないガランドウの施設
・・・かつては源氏の“別荘”だったらしいから・・・ここから宇治川や池に映る月でも見ながら宴を催したのかな・・・とも思ったが・・・開口部も階高も低く・・・実用にならなく見える
・・・鳳凰をテーマに飛び立つ羽のデザインイメージだけで造ったのかな?
建物を囲む様に配置された池は、
元々は宇治川のバイパスで作られ、平等院自体も宇治川の対岸から(阿弥陀如来を)拝む事を意識して造られたそうだ
内部を見学して気が付いたのだが
池からの反射光が阿弥陀如来を明るく照らし上げている
東向きで如来像の台座が高い位置にある為、
恒例の朝の参拝時にも、参拝者が反射光の邪魔にならず金色に光り、大きな効果をもたらしただろう事がうかがい知れる
こうした昔の寺院の多くは完成時、漆の朱で塗装がなされていた
鳳翔館の中で、竣工当時の極彩色の世界をCGで再現していた・・・“わび・さび”とは程遠い世界だが・・・どこかに実物を再現して欲しいと思う
1000年もの長期間、災害に耐えてきた当時の技術の高さに、敬意を表したい
昼食に奈良の万福寺近くの“白雲庵”で、明風精進料理を食す
鮮やかな色彩の料理が中国を感じさせる
昼食後、万福寺境内を抜けてバスまで歩く・・・大きな境内だ
中国から僧と一緒に技術者が来て造ったと言われるこのお寺は力強く・非常に立派な建物
お線香も中国式で、創立の歴史を感じさせる
次に、アサヒビールの吹田工場を訪問
“辰野金吾”の後輩にあたる“妻木頼黄(つまきよりなか)”の作品が一部残っている・・・レンガ造で日本中に多くのビール工場を設計したそうだ
ビールが出来た時の記念写真に・・・当時の日本人の心意気が伝わる
驚いたのはこの工場には見学コースが挿入されている
5万坪の敷地に、従業員(たった)160名で、大びん換算で1年間に4億8000万本の生産すると言う
間接部門の人を入れても580名ほどらしい
滅菌の生産ラインに人が入り難い状況もあるだろうが・・・とても感心!
案内する女性が説明上手で・・・ここにも感心!
最後に、中ジョッキー3杯“タダ!”で飲ませて頂ける・・・ここも更に感心!
(タダで飲ませるのに・・・)心のこもった丁寧な案内は・・・日本のサービス文化の極地だろう!
ここを中国人に見せるべきだ!!
温泉ホテルに4時半到着
ユックリ温泉につかり・・・みんなで乾杯・夕食・・・最高!!
更に部屋でしばし建築談義
初参加の私を暖かく向かい入れてくれた“事務協”の皆さんに大きな感謝!
・・・建築設計に携わっている人は、皆心がやさしい!2010年10月16日 (土) 4:19