株式会社 田村設計

田村レポート

田村設計
TAMRA ARCHITECT &DESIGN

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  • 2009年7月15日 (水)

    第313号 「木曽ヒノキのテーブル」

    ■□■https://www.tamra-ar.com/---------2009/07/15-第313号-

        メールマガジン「情熱 パチンコビジネス」
                    毎週月曜配信 株式会社 田村設計  発行6433部

    ■□■タムラレポート313 「木曽ヒノキのテーブル」

    私は、“木”がとても好きです
    世界で最も美しい木は、“木曽ヒノキ”だと思います

    木曽ヒノキは、岐阜から長野県にかけての木曽川上流の谷に育つ、樹齢200年前後の
    天然木で、古代から伊勢神宮の遷都に使われ、
    城・神社・仏閣等大事な建物の多くはこの木曽ヒノキで作られて来ました
    日本最古の木造建築“法隆寺の5重の塔”も、ヒノキが有っての偉業です

    生育地の木曽谷は、尾張藩が管理していたが
    天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、次に関が原の戦いで勝利した徳川家康が支配し
    明治以降“官有林”となり、管理は宮内庁から戦後国有林に移管された

    この国有林に育った木曽ヒノキは通称“官材”と言われて、一般のヒノキとは別格に扱われ
    てきました
    “煎じて飲むと薬になる・1本で打ち首”と言われる位、大事にされて来た日本の宝物のよ
    うな木材です
    厳しい環境下で育つ為、発育が遅く、年輪のピッチも細かく、樹齢200~300年でヤッ
    ト直径1Mです

    木肌が美しく、樹脂分が多い為腐敗しにくく、更に繊維のピッチが細かい為、曲げにも強
    いのが、古くから高級木造建築に使われて来た理由です

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    時々住宅の設計をします
    住宅の家具で私が一番こだわるのは・・・テーブルです
    先ずは、居間のテーブル・・・一家の“”です

    家族の団欒には、存在感のある大きなテーブルがどうしても必要です
    夕食後、大きいテーブルを囲んで、(お父さんがパチンコで取って来た)お菓子を食べなが
    ら、子供達は宿題を・お母さんは家計簿を・お父さんは新聞を・・・

    その為には・・・素朴で、分厚い、無垢材です・・・プラスチックや貼物ではダメです
    節があろうが、木目が悪かろうが
    子供が乗っても壊れない丈夫さと、存在感ある厚さが生命です
    いたずらで多少傷を付けようが無垢なら心配有りません・・・また削れば良いのです

    此処はケヤキかトチが良いでしょう
    木目を気にしなければ・・・1M×2.5M・厚さ2寸・・・10~15万円くらいで手に入りま


    次に大事なテーブルは食卓です
    食事は一家の“健康”の原点です・・・自然食を気にするなら、テーブルも天然木です
    ベストは“無垢の木曽ヒノキの1枚もの”です
    木曽ヒノキの白さは、食事を美味しく見せます・・・高級寿司店のカウンターのイメージです
    抗菌力が有り、柔らかく・暖かい感触は、手を置く機会の多い食卓テーブルには最適です

    しかし、上記の国宝の様な管材の木曽ヒノキは、非常に手に入り難くなりました
    歴史・文化を理解しない林野庁が、赤字を理由に、ただ同然で乱伐・販売したのです

    私は約25年前に自宅を造る時、
    (木曽ヒノキの一枚物でテーブルを作る予算が無かったので)
    官材ヒノキの“特一”と言う、節が多い為通常仕上げ材には使わないランク(見えない部
    分の柱・土台用)の10センチ角の材料を10本組んで、ボルトで締めて、板状にしてテー
    ブルを造りました
    白いピンク色の木肌に、節の濃い赤色がとても美しく、樹脂分をタップリ含んだきめ細かい
    肌は、頬づりしたくなるほど魅力的です

    そのテーブルが、(紫外線で)黄色く変色して来ま
    したので、今日25年の歴史を削って見ました

    (5ミリを予定していたのですが)たった3ミリ位で劇
    的に美しい肌を再び現しました!
    この分なら厚さを2.5センチ削るには、25年に一
    回削っても、250年掛かる計算です

    木は生育に掛かった年数持つと言われます
    木は生き物です!
    伐採して加工しても、成長過程に蓄えた水分・樹脂分で生き続けているのです

    この生命力の原点は
    育った木曽谷の、厳しい環境です
    人も・動物も・植物も、厳しい環境が生命力を強くするようです

    今、100年に一度の厳しい経営環境は、生命力の強い企業が育つ絶好のチャンスかも
    知れません
    強い企業へのチャンスと思って頑張りましょう!

    ※「木曽ヒノキのテーブル」はタムラ社長ブログ「東奔西走記」にも掲載しております。

    ご意見お待ちしてます!作者への直接メール : kaz@tamra-ar.com


    ■□■東奔西走記 熱血タムラの悪戦苦闘記!

    07/10(金)模型での説明もイイ!
    ・・・
    岡山駅で広島からの久米君とも合流し
    11時から依頼を受けた企業の役員さんが、全体のイメージが掴めないと言うので・・・
    模型での説明

    最近はCGが主で、模型を作る機会はメッキリ減ったが・・・こうして見ると模型も結構良い
    ものだ・・・
    (全文へ)

    タムラ・ブログの最新へhttps://www.tamra-ar.com/blog/tamra/


    ■□■転生人誤・・・人生ハ転ビ人ハ誤ル

    東京都議員選挙は自民党の大敗でした
    歴史が確実に動き出した印象ですが・・・
    日本がどう変わるのか
    楽しみですね

    梅雨も明けそうな気候ですね
    暑くなりそうですが
    体調管理をシッカリして頑張りましょう!


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    発行人:株式会社 田村設計  主幹:田村 和雄
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    2009年7月15日 (水)

田村プロフィール

■経歴 ・昭和47年
名古屋大学建築学科卒業後、恩師の平子勝設計に勤務
・昭和52年
恩師死去による勤務先閉鎖により、個人事務所として独立する。
・平成2年
法人化。バブルの崩壊をいち早く察知し試行錯誤の末、 業種をアミューズメント業界、
中でもパチンコ業に特化し、今日に至る
・平成6年
東京支所開設
・平成7年
ミラノにイタリア人3名雇い、デザインルーム開設
■趣味 出張先でおいしいものを探すこと
■好きな街 ・ミラノ
60才からはここに一年の半分は住みたい
・ニューヨーク
ここへも住みたい。元気になりそう
・名古屋
早足で歩いても人にぶつからない、ストレスの溜まらないイイ街だ
・常滑
恵まれた自然が生んだのか古くから多くの偉人が輩出している。
トヨタの大番頭の石田退三、ソニーの盛田、哲学者の谷川徹三、
東京電力の平岩外四、中野良子、ザ・ピーナツ、(タムラカズオ?)
そして 日本4大古窯の常滑焼き。
魚もおいしいイイ街です。ただ国際空港が出来るのが少し残念。
■特技 純粋に相手の立場に立てる。しかし熱すぎて少し嫌がられること多し
■苦手な事 IT、営業、カラオケ、パチンコ
■一言 すごい時代になったとつくづく思う。 自分の思い・メッセージを世界中、日本中に発信できるなんて夢のようです。 少しでも多くの方と出会い、ITの可能性を存分に試したいと思います。

設計観

建築設計の本質とは、建物と言うハードを通じて家庭の幸せや、 企業の繁栄といったソフトを創造する職業と思っている。そして一作ずつ愛情と情熱を込めて創る。 その思い入れが建物と言うハードに血を通わせることが出来ると信じている。 また日々力量を磨き、自分たちの作品が社会的価値や文化的価値へと 昇華していくことが出来たらとても幸せだと思う。