株式会社 田村設計

田村レポート

田村設計
TAMRA ARCHITECT &DESIGN

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  • 2009年7月27日 (月)

    第315号 「100万円以下の罰金!…建築物定期調査報告義務違反」

    ■□■https://www.tamra-ar.com/---------2009/07/27-第315号-

        メールマガジン「情熱 パチンコビジネス」
                    毎週月曜配信 株式会社 田村設計  発行6222部

    ■□■最新竣工写真
    丸三 大東店
    島根県雲南市大東町 /H21 新築/ 総240台(P200 S40)
    コメント
    小さな地方都市の、新興開発地内の、
    小さな店舗(240台!)
    控えめな外観に、口の悪い社員は、“信用金庫”と呼ぶが・・・銀行の様に長く信頼され
    る存在で在り続けたい
     
    https://www.tamra-ar.com/work/parlor/2009/marusan/index.html


    ■□■タムラレポート315 
        「100万円以下の罰金!…建築物定期調査報告義務違反」


    姉歯事件に端を発した建築基準法の改正は、徐々に実態を現し出しました
    確認申請の構造審査は、
    従来の審査機構の上部に、別の構造審査機構を設け、一定の規模以上の建築物は
    “適合判定”なる審査が必要になり、申請には従来より約1ヶ月余分に日数が掛かりま

    (・・・最近は、不況も手伝って急速に時間は短縮されつつありますが・・・)

    パチンコ店経営の皆様には、上記以外に大きく影響するのは
    “定期報告制度”の強化です
    パチンコ店は、建築基準法的には“特殊建築物”のジャンルに位置付けられ、設計段階
    で多くの法的規制を受けます
    特殊建築物とは、不特定多数の人の利用する建物で、
    劇場・映画館・ホテル・共同住宅・百貨店・遊技場が、入ります

    その特殊建築物の、公共賃貸住宅のエレベーターでの死亡事故や、遊戯施設内での乗
    り物の事故等が発生し、原因にメスが入り、
    結果、所有者・施工者では無く、第三者による定期報告制度が強化されたのです

    従来から
    “特殊建築物定期報告書”の提出義務はあり、該当する多くのパチンコ店さんにも連絡
    は行っていたとは思いますが
    義務に罰則規定が無く、放置しておいても、さほど大きな問題は無かったのですが

    相次ぐ事故に、平成20年4月1日に施工された法改正で、
    罰則が、急速に強化され出しました
    報告義務を怠ったり、虚偽の報告をすると100万円以下の罰則
    事故時に社会的責任を問われる可能性があります

    調査内容は
    大きくは建築と設備と昇降機に分かれ
    建築は3(2)年毎、設備は毎年です

    建築の報告は
    ・ 敷地及び地盤(塀・擁壁を含む)
    ・ 建築物の外部
    ・ 屋上及び屋根
    ・ 建築物の内部(防火区画・室内の壁・床・天井・防火設備・照明器具・採光・換気・
                石綿使用)
    ・ 避難設備   (廊下・出入口・避難上有効なバルコー・階段・排煙設備・非常用進
                入口・非常用エレベーター)

    設備の報告は
    ・ 換気設備(機械排煙・中央管理方式の空気調和・調理室・防火ダンパー)
    ・ 排煙設備
    ・ 予備電源(自家発電)
    ・ 非常用照明
    ・ 給水及び排水設備

    昇降機の報告
    エレベーター・エスカレーター及び小荷物用昇降機

    報告書の書式はかなり具体的に多くの項目に別れ、現地へ赴き、器具も使いながら詳
    細な調査が必要になりそうです
    しかも、義務ですから役所からの案内の有無とは無関係に必要となります

    多発する事故が、国交省や役人の行政上の責任に及ぶ事を回避する発想に、見えなく
    も有りませんが・・・
    法として正式にスタートした以上、順法するしか方法は有りません
    設計士は、デザイン・設計以外に、
    建築基準法の番人と
    建築行政の代行業務を余儀なくされそうです

    従って
    従来のように“検査後の無届け工事”の高等テクニック?はもう無理です
    違法建築は止めましょう
    万が一事故が発生すると、建物所有者・管理者に続いて

    報告者の責任も大きく問われるでしょう

    現実に当社が設計しました店舗に、先月県土木事務所から
    至急対応しないと“100万円以下の罰金に処する”の督促状が来ました
    役所は本気モードです!

    万が一、設計された建築会社が倒産したとか、店舗を買ったので、詳しい設計図等詳細
    が不明で困っている等の企業さんがありましたら
    当社はフォローします!
    遠慮なく連絡下さい!

    ご意見お待ちしてます!作者への直接メール : kaz@tamra-ar.com


    ■□■東奔西走記 熱血タムラの悪戦苦闘記!

    07/24(金)一級設計士受験有給休暇

    社の制度として、“一級建築設計士”の受験前に、1週間有給休暇を与えているので、
    社内は今週末の試験を控え閑散としている
    今年は6名受験するようだが・・・最低半分は合格して欲しい・・・ダンダン難しくなっていく
    ようだ・・・(全文へ)

    タムラ・ブログの最新へhttps://www.tamra-ar.com/blog/tamra/


    ■□■転生人誤・・・人生ハ転ビ人ハ誤ル

    梅雨が明けない
    明けないどころか、
    九州・山口県では未曾有の豪雨で
    被害多発
    被災地の方には心よりお見舞い申し上げます

    これが温暖化の影響なら
    対策は待ったなしの状態です
    省エネに、本気になって取り組みましょう!


    お問合せ:
    https://www.tamra-ar.com/contact/2-index.html

    発行人:株式会社 田村設計  主幹:田村 和雄
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    2009年7月27日 (月)

田村プロフィール

■経歴 ・昭和47年
名古屋大学建築学科卒業後、恩師の平子勝設計に勤務
・昭和52年
恩師死去による勤務先閉鎖により、個人事務所として独立する。
・平成2年
法人化。バブルの崩壊をいち早く察知し試行錯誤の末、 業種をアミューズメント業界、
中でもパチンコ業に特化し、今日に至る
・平成6年
東京支所開設
・平成7年
ミラノにイタリア人3名雇い、デザインルーム開設
■趣味 出張先でおいしいものを探すこと
■好きな街 ・ミラノ
60才からはここに一年の半分は住みたい
・ニューヨーク
ここへも住みたい。元気になりそう
・名古屋
早足で歩いても人にぶつからない、ストレスの溜まらないイイ街だ
・常滑
恵まれた自然が生んだのか古くから多くの偉人が輩出している。
トヨタの大番頭の石田退三、ソニーの盛田、哲学者の谷川徹三、
東京電力の平岩外四、中野良子、ザ・ピーナツ、(タムラカズオ?)
そして 日本4大古窯の常滑焼き。
魚もおいしいイイ街です。ただ国際空港が出来るのが少し残念。
■特技 純粋に相手の立場に立てる。しかし熱すぎて少し嫌がられること多し
■苦手な事 IT、営業、カラオケ、パチンコ
■一言 すごい時代になったとつくづく思う。 自分の思い・メッセージを世界中、日本中に発信できるなんて夢のようです。 少しでも多くの方と出会い、ITの可能性を存分に試したいと思います。

設計観

建築設計の本質とは、建物と言うハードを通じて家庭の幸せや、 企業の繁栄といったソフトを創造する職業と思っている。そして一作ずつ愛情と情熱を込めて創る。 その思い入れが建物と言うハードに血を通わせることが出来ると信じている。 また日々力量を磨き、自分たちの作品が社会的価値や文化的価値へと 昇華していくことが出来たらとても幸せだと思う。