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 No.031          新幹線グリーン席          2003.09.01

当社は社内規定で、役員も含めて、出張は原則自由席と定めている。

監査法人の先生は一般的には、役員・管理職・平社員で、グリーン・普通指定・自由席
等の、差別化をしていると、当社でもその適用の提案があったが、私は自分の価値観で
それを受け入れない。


役員や管理職が平社員に対して、特権意識を持つ事を恐れる。
元来社員を平とか管理職と言う表現すら気に入らない。


私は、会社は役員や管理職ではなく、最前線で懸命に働く平社員が多くを支えていると
思っている。
もし、役員にグリーン席を認めるなら、全社員に最低でも指定席を認めなければ不公平
だと思う。


ソンナ・コンナでオールオアナッシング的に、全社員、自由席が一番公平で単純と思った
から当社は役員を含め、全社員自由席を原則としている。


しかし今年の春の連休シーズン、自由席も指定もイッパイで、やむなくグリーン席に乗っ
てみた。

・・・スバラシイ!別世界ダ!ナント快適デ、疲レナインダロウ!!

以来、ダンダンその快適性に病み付きになり、社員に内緒で時々グリーン席に乗りだした
・・・ゴメン!


ここまで書いてくると、賢いあなたはタムラが今週は何を言いたいのか、解ってきたと思
います・・・


ソウデス!
今週のテーマは「あなたのお店の、客席をグリーン席化しましょう!!」です。

「先生、ユトリのある店を作ってくれ!」と言われ、

殆んど使われない総石張りの、自販機とTVがあるだけの、休憩コーナー

ヤケに大きく立派なWC
ガラガラと言えるほど広い中通路
景品など殆んど出ないのに、ブチックのように立派な景品コーナー
・・・等いろんな「ユトリ」を作ってきました。

反省を込めて言います。その「ユトリ」は本当にお客さんの為になったでしょうか?

グリーン席に乗り、本来客に提供すべきユトリは、客席周りである事に気が付きました。
あなたのお店の、客席をグリーンシート化しましょう!


タムラのイメージするグリーンシート化は、先ず寸法。

まず左右の寸法は、片肘つきのユッタリしたリクライニングシートにフカブカと座れ、左
側には、ドリンク・食事の置けるテーブルがあるイメージ。
テーブルの下には、手荷物の入るコインロッカーが有ると言う事なし!


現状1台当り70CM位取っているが、最低85CM位は欲しいと思う。
前後の余裕は、「玉積み」なんてケチな事考えず、リクライニングしても通れる寸法。
最低3メートル位か?

上下・・・これは天井高です。アメリカのスーパーの統計で、良く売れる店舗の天井高
は5メートル以上という統計があるそうです。


先週 「選択動機」のお話をしました。客席のグリーンシート化は、大きな選択動機にな
りえます!

快適性に病み付き化させましょう!
左右・前後・上下全てに余裕は無くてもイイと思います。もし改装の計画があるなら、
是非この左右のユトリから始めましょう。


最近の店は、客の滞在時間も長くなってます。ユッタリ・ノビノビとプレイして頂きましょう!
画一的で自由席の固まりのような大型店舗に、グリーンシート化で対抗してみませんか!

立派に作りすぎた反動か、最近はやたら「金カケルナ!」のローコストブーム
金をかけた・・・立派ダ!
金かけない・・・総益分岐点下がる!儲かる!
という、お客不在の発想は止めましょう!

真にお金を使うべき所がどこかを、議論し合い、その為には何処を節約するかの議論
の中に、ローコスト化を考えて行きましょう!・・・ハンセイ!
ご意見お待ちしてます
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