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 No.042            タムラ塾               2003.11.10

10月26日からに、各地でセミナーを開催しだした。先週福岡での開催で3回目に
なった。


4年程前に、朴 茂生先生の「節税」や、希望社の「建築コストの削減」等、外部の講
師との共同開催で、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡と6箇所、日本縦断セミナ
ーの経験をしている。

講師の先生の名声もあり、毎回50名前後の受講者が集まり、多くの経営者に会っ
てみたいと言う、営業的な成果は収められたが、自分自身は満足感が無かった。

・・・田村設計としての、開催の意義をイマイチ発見できなかったからである。

再開を求める声は高かったが、それが心に引っかかり、スタート出来なかった。

しかしセミナーの位置付けを、
「各地で、自分達の店舗作りの考え方を語り、意見交換し、もっと・モット生の声をダ
イレクトに設計に反映させ、自分達のスタンスを市場から直に感じる為」とし、再開を
決心した。


過去の反省に立ち、いたづらに数は増やさず、参加者に心から満足して頂く為に、
限定10名とし、一方通行の講演型ではなく、あくまで意見交換を中心とする、座談
会型にすることにした。


人がコミュニケーションを同時にスムーズに行なえる人数の上限は、10名との説を
聞いたことが有る。人間の指の本数が10本である事とも関係しているらしい・・・?


一番迷ったのは、価格設定である。当然自社のPR色が強くなるのは仕方ないので、
原価でやる方針にした。


会場費は3時間で2万円前後、私の交通費を往復3万円、ホテル代を1万円として
計6万円。従って6万円割る10名でセミナー費を6000円と設定した。

2次会は近くの居酒屋の飲み放題コースで4000円あれば何とかなる。
セミナーと2次会込みで計1万円・・・シンプルでいいと思う。

従って10名集まらないと赤字になる!・・・仕方ないか

一番の問題は、私が人前でのスピーチや、語ることはあまり好きな方ではない事だ
が、コンサルの武沢先生の言葉に目が覚めた。


・・・「スピーチが得意な人など誰もいません。同じスピーチを30回繰り返して下さい。
何かが変りだします」と

30回の練習は、やっていませんが、参加者には申し訳ないが、セミナーが30回を
超えれば、その内上手くなるだろうと、余り気にしないことにした。

企業として必要な事なら、個人的な得意・不得意は言っていられない!

決心したらあとは早いのが、タムラ流。
HP・メルマガ・FAXを使ってPRしたが、第1回の東京開催は、3名しか集まらなか
った・・・意外なほどの人気の無さに自信を無くした!


当初から参加者1名でも実行しようと思っていたので、スタートには丁度イイかと実
行!


しかしやって見てよかった。
やはり当初の思い通り、参加人数の少なさ・私のスピーチの下手さ?が功をそうし、
会は自由闊達な雰囲気に終始し、とても活発な会になり2次会も盛り上がり、本当
に参加者も楽しそうで、私自身も楽しかった。


この第一回目のセミナーに長野から参加の大山さんから、「タムラ塾」なる嬉しい命
名を頂いた・・・ヤヤ気恥ずかしさも有るが、短くてシンプルなのでこれでいく方針に
した。


しかしなぜか、続く大阪・福岡と満席になり、名古屋・京都の予約も満席になった・・・
とても嬉しい

思いがけない効果は、参加者が自発的に名刺交換し、講義で自由に発言する内、
2次会が始まる頃には、スッカリ仲良しになり、お互いの今後の訪問を約束をしあっ
たり、「塾」が「交流会」の雰囲気になって行くのである。


ほとんど、クラスメイト状態化である。
ヤハリ 「コミュニケーション10人説」 は正しいと思う

開催しだしたばかりで、気が早いかも知れませんが、タムラ塾が縁で、各地に交流
会が育って行くとイイナと思い始めている


組合や高価な勉強会は日本中に沢山有っても、意外に自主運営的な情報交換とし
ての同業者の交流会が無い事に気がついた。


何かまた1つ自分のライフワーク・宿題が出来た気がし、とても嬉しい。
どこまでやれるか、チャレンジしたい!

ご意見お待ちしてます
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