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 No.077           タムラの憂鬱            2004.07.26

最近ユウウツです
タムラ塾で日本中駆け回っているうち、パチンコ業界はどこへ行くのかが、段々心
配になってきました


設計を依頼されて、ただ夢中にやっているうちはよかったのですが、業界で年数を
重ね日本中各地を飛び回っているうち、否応が無く業界の状況が目に飛び込んで
きます。
見たくなかったものを、見ざるを得ない状況になってきた、と言ったほうが正しいか
もしれませんが・・・


各地で発覚しだした不正事件は勿論ですが、
一番心配しているのは、段々各地に企業数が減ってきている事です・・・少子化?
です
熊本県・北海道全域に顕著にその傾向は現れだしました

先日も北海道のある小さな市へ行きました。
経営者イワク、
“純粋な地元業者はトウトウ、ウチ一社になってしまいました・・・
札幌の大手が進出してきて一回目の”波“が来て、地元は半減し、暫くして、全国
業者のダイナム・マルハン進出の”第2波“がやって来て、地元がまた半減して、
最近力をつけた札幌の大手がまたやって来て、”第3波“でトウトウ地元は私の会
社一社になりました!”

と嘆く

北海道中、札幌の大手と、全国業者の店ばかりになって来て、純地元の衰退が目
立ってます


熊本県も同じです。熊本県中、4−5社の大手が、大半の町でシノギアイを続ける
うち、地元は影を潜めてしまいました


恐らく今回の7月規制で、3年後にはまた日本中に大きな波がやって来て、ますま
すいその傾向が顕著になることでしょう


長年かかって、300台安定時代が続いたと思ったら、各地で組合の台数規制が撤
廃されたら、あっという間に500台時代がやって来て、500台が大型店舗という言
葉も定着する前に、最近の800−1000台時代・・・2000台店舗もチラホラし出し
た。

これは本当に業界の進歩・進化でしょうか?
・・・スーパー業界も同じような運命をたどり、今や数社の大企業だけが日本中を
“制覇”して、生き残れ!ました

スーパーの大型化の進化は国民に、“品揃え”と、“価格破壊”の「幸せ」をもたらし
ましたが、パチンコの大型化競争は、国民にどんな「幸せ」をもたらせうるのでしょ
う?


台数が多いか・少ないかだけで、“品揃え”も“価格破壊”も出来ない大型化にどん
な正義があるのでしょうか?


多くの大型店を設計しながら、その発言はおかしいのではないかとの、意見もあり
ますが、大型店舗を多く手がけているから、その弊害が余計気になるのです・・・


片一方で台数規制を未だにしっかり守っている県も有ります
最近訪問した秋田県がそうです。カタクナに500台規制を守りながら、皆さん幸せ
そうに、戦ってます。
“穏やかで、イイナー”が素直な印象です・・・

戦いに一定のルールは必要と思います
もしスポーツにルールが無かったら、ずいぶん大味なものになってしまいます

相撲に土俵が無かったり、ボクシングやK―1にリングが無かったり、サッカーに選
手数の制限が無かったり・・・


そろそろパチンコ業界全体で共存共栄の大きなルールは必要なのではありません
か?


多くの経営者の方々は、在日の外国人です。
皆様方の祖父や父は、警察がこれほど関与してくれる以前、多くの“無頼漢たち”と
文字通り必死の思いで戦い・守ってきたこの大きな“利権”を、共食い・首の絞めあ
いで、無くしてはならないと思います。


在日の苦しみの代償に、神と先祖が与えたこの“生存権”を、もっと大事にし、後世
に残していく義務があると思います!!



ご意見お待ちしてます


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