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 No.078          ボディービル大会          2004.08.02

ボディービル大会の観戦に出かけました。
お付き合い先の専務さんが参加したので見に行ったのですが、感動の一日でした

“ボディービル”・・・ややマニアックと言うか、奇人変人・ヤヤ危ない世界のイメージ
が、伴いますが、ナマで見るとTVの世界とは大違いです


専務さんは、若い頃から鍛錬はしてきたものの、大会参加は初めての経験
大会参加を決心して以来、会う度に頬がこけていく・・・
凄まじい減量・筋肉作り・トレーニング・支える食事とサプリメントとその緊張を維持
する精神力!

聞くうち、知らない世界“ボディービル”への興味も沸き、今回日曜日を利用し初観
戦に出かけた。


3ヶ月で16KGの減量!と、体脂肪率0%!!の世界
・・・骨と筋肉と皮膚だけの肉体!!・・・筋肉の上に皮膚がジカに被っている!!!

強い肉体と健康にあこがれつつも、若い頃鍛えた健康・体力貯金を使い果たし、今
や借金生活。
日に日に衰えていく体力・醜く出てくるお腹・たるむ体・自信が無くなる健康と寿命
・・・寿命と引き換えにビジネスをしているような生活を、何とかしなくてはと思いつ
つも惰性の日々!

私はそんな健康不安生活に何かのキッカケを本能的に探していたのかもしれない
・・・

大会は一般23名、ジュニア(21歳以下)3名、女性1名、マスターズ(40才以上)
18名の総勢45名で始まった


午前中は予選、午後が決勝。
500名ほど収容の文化会館が6−7割も入っている。
大会は午前中も入れると11時からホボ4時間、選手は何度も何度もステージに上
がり、鍛えた筋肉美を競う・・・


午前中の予選・・・予選は規定問題・・・メインの一般の部は10名に絞られる
極小!のパンツに番号札を付けた選手は、6名づつ、司会者の指示に従いステー
ジ上で、上半身・背中・横向き・腹筋と足、と言うように各部分の筋肉美を見せるポ
ーズをとる。
時間にしてほんの2−3分ほどの競技・・・各選手はポーズのたびに血管が切れそ
うなくらい筋肉に血液を送り、筋肉を思い切り膨らませ、凄まじい集中力を見せる


ホンの数分間に選手のテンションは一気に上がり、大半の選手の全身からは、汗
が吹き出る!


一通り競技が済むと各選手の“美”の比較が始まり、審査委員の“指名”がある選
手3名がステージ前方で、入れ替わったり、残ったり、何度も規定問題を繰り返す。

一度も“指名”に参加しない選手も多数いるのに、わが専務は何故か、何度も指名
が掛かり、汗だくに・・・


・・・見ているうち、選手に付き合い歯を食いしばったり、顔や体に力が入っている自
分に気が付きハットする


競技中場内は騒然!
知り合い・仲間・家族・社員らから、ひいき選手の競技中に
**番! **番最高! **番ヒローイ! **番完璧! **番スゴイ! 社
長??!

・・・野次とも声援とも区別のつかない怒号が会場内を飛び交い、ステージと観衆は
不思議な一体感をかもし出してくる


ツイ初観戦の私も“18番、サイコー!!”なんてエールを専務さんに送ったり、場内
の不思議な一体感に引き込まれました

・・・しかし何度も飛び交う“ヒローイ!”は笑える。多分逆三角形に広がった上半身
の筋肉美に対する最上級の賛辞と解釈した


午後の決勝戦は、“自由競技”
各選手自分の選曲に合わせて、持ち時間1分の“自由競技!”・・・さまざまな形で
の筋肉美のPR!

相変わらず場内は、“声援と励まし”のエールで興奮状態!

休憩時間をはさんで成績発表!
各クラス、自分なりに“筋肉美”にランキングを付けて推測してみたが、ホトンド予期
せぬ結果に・・・やはりプロの評価は、素人と少し違うところに有るようです


各クラス表彰の度に、家族・友人・知人から花束・プレゼント・・・特にマスターズクラ
スは、お子さん・お孫さんの可愛い花束が続き、選手を後ろで支える“家族”を感じ
ジーンと来ます


専務さんは7位入賞!・・・成績より達成感に大満足のようでした

“お疲れ様”と声をかけると
“今は達成感でうれしい!しかし自分ひとりでは出来なかった・・・家族はじめ、自分
を支えたくれた多くの方の協力で出来た事です“

と喜びの中にも謙虚に感謝を語る専務さんは、この苦しい体験を通じ何かを学び、
一回り大きくなったようです


私は、この出会い・感動をイイ機会に、“ボディービル”に挑戦する決心をしました
ジム通い程度になるかもしれませんが、せめて体脂肪率“シングル”に挑戦したい
と思います


57才からの挑戦ですが、今回70才の競技者の若さに、人間の可能性の無限さを
信じました


ご意見お待ちしてます

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