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“盛況感”・・・この言葉が最近パチンコ店の打合せに登場する事が多くなった 私はこの言葉が気に入ってしまった 商売の極意の気がするからです 最近大流行のイワユル“玉積み”もこの盛況感の演出ですね 我々の職業である店舗設計・デザインも、本質はこの盛況感を出す事かもしれませ ん 以前読んだ、物販店の流行る店舗作りの極意を書いた“入りやすい店・売れる店” にも同様の事が書いてありました はやる店舗の店員さんは、お客さんが入ってきても、忙しく自分の業務をこなし続け る ・・・勿論お客様の動向はシッカリ把握しながら、性急にお客様へのアプ−チをせず、 ひとまず店内を自由に行動させ、何か特定商品の前で、足が止まった頃を見計らい、 店員さんはアプローチをする この店員さんが、忙しげに仕事をし続ける姿は、マサシク“盛況感”の演出です 流行らない店舗の店長さんは、店の前で腕組みをし“今日モ、オ客来ネ−ナー”な んてグチリながら、外を見張り続け、 ヒマを持て余している女子店員さんは、たまにお客様が来るやイナヤ、大張り切り で、性急にアタックする ・・・お客様は、その迫力に恐れをなして、早々に退散! 結局どんな店舗も、流行る店舗と“流行っている雰囲気のある店舗”に客が集まる のですネ 流行らない店舗でも、店員さんがキビキビ走り回る“ケナゲナサ”も“盛況感”の大き な演出効果をもたらす気がします 呼び出しランプに全力で走る・元気に店内清掃をし続ける・カウンター内の女子店 員さんも、一生懸命景品棚の整理をしたり、清掃をする・・・その元気さ感が、盛況感 につながる気がします ・・・お客さんの入りが今一の店舗は、是非実験してください 2年前に当社設計で福島の郡山市に竣工した“ビッグツバメ”店・・・ かって鉄道輸送が中心であった市場も、トラック中心に変り、郡山駅に至近距離の、 中央卸市場がインターチェンジ横に移転する事になり、 跡地利用でゼネコンさんから当社に、物件情報が舞い込み、縁あって、福島のツバ メさんに決まったのであるが、 如何せん敷地が1万坪!もある 精一杯頑張って800台で設計が始まったが、敷地が余るので残った敷地に店舗を 誘致する事になった 当初は“一大商業ゾーンの構築”と、大張り切りでしたが、結果的には、パチンコ店 の前に、コンビニ・ラーメン店・牛丼・ハンバーガー店の4店舗しか集められなかっ たが、結果的にはこれがなかなかイインデス ・・・大きなパチンコ店の前の、小さな平屋店舗が横綱の太刀持ち・露払いの様に立 ち並び、大きさのバランスが採れ、“日常性店舗”が道路側・敷地全体に、マサシク “盛況感”を演出してます 複合化が騒がれて久しいが、ゲーム・シネコン・スーパー銭湯・等大集客力施設も イイが、案外にこう言った日常的な施設を配し、敷地全体の親しみ易さ・盛況感を演 出する複合化もイイものだと思います 話題が突然変わりますが 今話題のIT系の上場企業、ソフトバンクや楽天・ライブドアにしても、本業の決算自 体は意外に大した事が無いのに、投資家が彼らを支持し、高い株価を維持している のは、社長が元気に、企業買収・新規事業・野球等いろんな事にチャレンジするマ サシク“盛況感”かもしれません 企業だけではなく個人個人も同様で 魅力ある人間像とは、日々一生懸命努力し続ける姿が、個人の盛況感をつく、人の 共感を呼んだり、魅力を作っていくのかなと思います サア皆さん、 明日から自分の“盛況感”を作っていきましょう!!! 『入りやすい店・売れる店』は 馬渕哲・南條恵著 発行:日本経済新聞社 ご意見お待ちしてます |
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