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 No.098          曼陀羅(マンダラ)        2004.12.20

30才で創業し、36−38才の頃、社員が増えだし、自分1人頑張ればイイと言う訳
にいかなくなり、会社の将来・社員への責任感から、経営者の会に入ったのが縁で、
この頃、比較的熱心に経営の勉強をした・・・

その頃読んだ本・体験が、自分の経営者としての骨格を作り、原点になっている

その中でも特に、3人の著者・本から大きな影響を受けた
約20年経ってもその影響力はイササカも色褪せていない
それどころかその3冊に出会わなかったら、自分はマトモナ経営者になっていなか
ったとすら思う

1冊目は酒井邦恭さんの「分社 ある経営感覚」
・・・会社とは?利益とは?社員とは?
人が働く事の原点・企業の真の原点を教えられた、
当社の社員採用の原点“社員独立支援制度”の精神的バックボーンになっている

2冊目は西 順一郎さんの「戦略会計 人事屋が書いた経理の本」
・・・経営の数字オンチの私が、この本でどれだけ助けられたか!
数字の仕組み・粗利の大事さを教えられた
更に先生の主催する“MGゲーム”に参加し、企業成長に大事な事は“研究開発”と
“広告宣伝”とのシンプルな教えを頂き、
経営危機の一番ツライ時期(・・・現在進行形?)に、このMGゲームの盤面を想定し
て会社経営をした

3冊目は松村寧雄さんの「曼陀羅経営」
・・・次から次に起こる問題を、この本の影響でメモ用の9方陣のレポート用紙を作り、
私の必殺の武器になった
経営のみならず、設計・人生・発想法等大きな影響を受けた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人生の縁とは何という事でしょう!
本を通じて、自分の“恩師”にも値するほど大きな影響を受けた人物に、偶然お会い
出来たのです
・・・20年間尊敬し続けて来た、松村氏にお会い出来たのです

当社のコンサルをして頂いている「頑張れ社長」の武沢先生が、最近知り合いにな
り、多分私が折りに付け“マンダラ”の話をするので、記憶に留めておいて頂き、今
回出会いのチャンスを作って頂いた

松村先生は私より8才年上の超元気な65才!!

マンダラ・・・仏教用語だが、

私は宗教にはあまり興味が無いので、その手法だけ簡単に説明すると、
3×3=9個のマスを描き、解決したい問題、達成したい事・夢等を、マスの中心に
書き込む
周辺に8つのマスが残る・・・このマスの中に、問題解決の“糸口”になろう事項を、
自由に書きとめる
それは8個無くても全く構わない

そしてますの中の糸口・各論を1つづつ詰めていけばイイ!
・・・とてもシンプルで、最初に全体像を絞り込んであるので、各論を書いていく内に
全体像がぶれる事は無い

作家のように延々と文章を書きながら問題解決は常人には難しい、こうしたイワバ
線的・1次元的発想ではなく、面的・2次元的発想と言ったら良いか・・・

例えば貴社が、2010年までに20店舗・年商1200億円の大目標を掲げたとする
それを中央に書く
その目標を達成する為にしなければ成らない事を思い付くままに書く・・・例えば

1. 資金手当て
2. 出店地域
3. 土地の入手方法
4. 中心的人材の起用・採用
5. 店長の育成
6. 社員の定期採用
7. 店舗の標準化
8. 経営戦略(客層・交換率)
等を周囲8個のマスに書き込む

そしてそのマスの中に、解答が思い付かなかったら、その中を、また要素を9つの
マスに仕切り、再び解いて行く・・・
細部がどこまで入って行こうと、中心に書いた目標はイササカモ揺らがない

これは単に問題解決だけの手法ではなく、経営計画作成・設計コンペ・忘年会・結
婚式・名刺の整理方法、何でも自由に使える

イワバ、パソコンのソート(並び替え)の世界である

戦いには武器が必要
手にした武器の優劣で勝敗が決まる・・・マンダラは勝利への武器です

松村先生のHPは
『株式会社クローバ経営研究所』
http://www.myhou.co.jp/


ご意見お待ちしてます


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