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 No.104            鉄壁の組織           2005.2.7

先日パチンコ店の打ち合わせ中に、何故か、話題が北朝鮮問題に脱線した
その時施主さんから“北朝鮮は崩壊するだろか?”の問題提起があった
・・・議論は避けたが、個人的にはもう崩壊寸全の気がします

根拠は無いが“自然の摂理・法則”の気がするからです
・・・どんな法則かって?

私が勝手に思っているだけの法則があります・・・自称“ウランの法則”

高校時代に習った“原子物理”の“原子番号”とか“質量数”って言う授業に記憶あ
りませんか?
私はその授業が妙に印象深く、未だにホボ覚えてます・・・もう40年前!の事です
・・・しかし念の為に昨日(本屋の立ち読みで)勉強し直しました

・・・・・・・・・・・・・・・
宇宙・自然界を作る、元素の数は水素に始まりウランまで92種類あり、元素は陽
子と中性子から出来ている
陽子の数を原子番号、陽子と中性子の数を合計したものを質量数と言います
一番軽い水素の質量数は1、最も重いウランの質量数は238
そして陽子と中性子は“核力”と言う極めて強い力で結ばれている

・・・ウランの原子模型は“鉄壁の組織”“史上最強軍団”と言っていいほど、238個
の粒子は完璧な結合で結ばれています

しかし難攻不落の如き、その鉄壁の組織に、イワバ人畜無害のごときの中性子1つ
が、ヒョロヒョロと一発当たるだけで、組織は崩壊が始まる
これが“核分裂”・・・原子爆弾です
・・・・・・・・・・・・・・・・

私は経営者になり、会社のルールを作り・組織作りをしていく中、40年前の“鉄壁の
組織ウラン”をよく思い出します
学問(数学や物理学)の世界も、人間の世界も法則・原理は同じような気がするから
です

従って、ウランと同じで、“鉄壁の組織は意外にモロイ”と思ってます

キム ジョンイル親子が必死に作り上げた北朝鮮の国の仕組みが“ウラン”に見えて
ならない事が、“崩壊寸前”と思う理由です

本当の強い組織は、強いルール・強い絆で結ばれた、鉄壁集団ではなく、緩やかな
繋がりの中で、柔軟性を持った集団が本当に強い組織だと言う事を強く思います

話しは突然変りますが、一昨年前、プールで減量を試みた私は、隣のコースを華麗
なクロールで泳ぐ(老老)女性と、平泳ぎでツイ張り合い、ヒザを痛め、近くの針灸医
院に暫く通いました

その時先生は時々“実と虚”と言う言葉を口にしました・・・多分、“東洋思想”でしょう
先生の口からは、実と虚の明確な説明は受けられませんでしたが、
かかり始めの、肥満の私の体を“実”と語り、通ううち、見違えるよう(・・・少しずつ?)
痩せて行った私の体を“実と虚がイイ具合になって来ましたネ”と語った

何となく“実”が“ウラン状態”だった気がします
・・・肥満しきった体は、一見頑丈そうで、実は非常にモロイ

どんな事も、カンカンに詰め込んだ“ウラン状態”にせず、“実と虚のバランス”を保つ
事が、企業経営も組織もそして個人の健康管理も、更に人生においても大事な気が
します

信じられないような、凶悪犯罪が続出したり、職につかないフリーターが増加の日本!

私にはこう言った問題も、“日本社会がウラン化”しつつあり、“鉄壁の日本組織”に
入りきれない人々の現象に見えるのですが?
・・・そしてIT社会化がその現象に拍車を掛ける危惧を持ちます


ご意見お待ちしてます

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