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 No.127          経営者仲間の倒産     2005.8.08

先日、経営者の会の勉強仲間の企業が倒産した!
長年、ある中小企業のNO2のポストで頑張っていたのだが、ふとした事で、
トップとの折り合いが悪くなり、一念奮起の独立・・・16年位前の事だった・・・

一緒にパーナー組んだ“相棒”が、建築業界のある分野に精通しており、営業
手腕があった事から、“何となく”その分野で独立
・・・彼はそのジャンルの経験は無かった・・・

折りしも建築関係は、バブル崩壊後の大不況真っ最中!
開業当初から、悪銭苦闘の連続
そして、厳しし時代背景を背負いながら、16年間の努力の末、力尽きた・・・

しかしどうして、非常に努力家で、優秀だったにも関わらず彼の企業は倒産し
たのだろう・・・??

香港在住の私の友人は、数年前、私に“成功の3つの条件”を
1 好きな事をやり続ける
2 人を大事にする
3 大局観で物を見る
と語った事がある

この“香港の法則”を当てはめると
彼は独立する為に事業をした訳で、彼は自分の選んだ職種への愛情は無かった・・・
1がない
友を大事にする義理堅い人柄・・・2は十分に足りていた
建設業の下請けの下請けと言う、建設業が好況でも利益の出にくい職種を、大不
況時に始めた・・・3がなかった
3つのうち2つが欠けていたことになる

また当社の経営コンサルタントの日本経営の石原明氏は
“どうして今の職業を選びましたか?”と言う質問を
繁盛企業の経営者に聞くと、多くは  “・・・儲かると思ったから”と答え
儲かっていない経営者に聞くと、多くは“・・・経験が有ったから”
と答えたと言う

この“石原の法則”を当てはめても、私の仲間は、スタートから
“経験も無いし、儲からない業種”と言うとても難しい選択肢を選び、人生
を賭けたわけだ・・・

友として、彼に、次の職種を
1 儲かりそうで
2 自分が最も好きな職種
を選んでの再起を祈りたい

(友人が倒産したからではなく)社長業にとって、倒産は他人事とは思えない
・・・どんな企業も永遠の繁栄は無く、遅い早いは有れ、衰退はやって来る
努力がその衰退を延命するに過ぎないのか・・・?

私は“倒産”とは、経営者・社員の努力が足りなかったのではなく、その企業
の“社会的存在価値”が無くなった現象と思う“

我々が生業で選んだこのパチンコ業界も、社会的存在価値が何かを真に問う
必要は無いだろうか・・・?

友のツライ現実に少し落ち込みました・・・


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