No.161 「良い建築を、より安価に!」 2006.04.17 |
日本の建築コストは、世界一高価と聞きます
理由はいろいろ有るでしょう
物価自体が高い事、建築コストの大きな割合を占める人件費が高い事、安価な外
国人労働力を持たない事等、要因はイロイロありますが・・・
建築資材が高い事も大きな要因です
何故日本の建築資材は高いのでしょう?
答えから言います“流通”です!
メーカーから、1次問屋・2次問屋・小売店等、末端に到達するまで、いくつも
の“ペーパーマージン”のハードルを越える必要が有るからです
それは、建築業界は元来“倒産し易い仕組み”を持った業種である為、売上げ回
収のリスクヘッジ上、日本の商習慣が生み出した、生き残りの知恵です
メーカーにしてみると、何百・何千もの納入先の経営状況を管理する事は不可能
であるため、経営内容に優れた第1次の納入先を少数に絞り、
また1次の納入業者も同じように、第2次の納入先を少数に絞り込む・・・と言
う風に何重にもリスク回避システムを構築して来た訳です
端的に言うと、“流通の本質はリスクヘッジ”かもしれません
しかし、そのリスクヘッジが単価に乗って来る為、そのツケを払うのは消費者で
ある建築主です
ハードルを越える度に、5−10%の“ツケ”を繰り返せば、末端単価はかなり
なものになるのは当然です
今まで、建設業界に携わる者として、
クライアントに“良質で安価な建物”を提供しようと、色んな方法を試みました
が、我々設計事務所に出来る業務に限界があります
建設業に参入しても、流通の問題は解決出来ません
そこで我々は、クライアントに“より安価で、良質な建築”を提供する為に、“建
材ビジネス”に参入する決心をしました
国内の建材では上記のような、流通の仕組みの中で、安価に提供する事は不可能
だからです
結論は
“海外建材”に参入します・・・日本のようなリスクヘッジの流通の仕組みはあ
りませんから、建築主・建築会社に、ストレートに安価な建材を提供できます
今のところ、床タイル(中国製)、アルミサッシュ(韓国製)等から始めて行き
ます
建築コストの大きな部分を占める“鉄骨”も検討中です
タイルの関しては、今床タイルの主流である“中国製セラミックタイル”を日本
に最初に輸入したのは当社です
もう6−7年前、香港在住の知人と、上海の建築展で見かけ、日本で使いたいと
申し込んだら、代理店になって欲しいとの要請を受け、契約を結び、当社の設計
物件で使用し出した事が始まりでした
そんな訳で、実績も経験もあります
この度、子会社を作り、“本業として”取り組んで行きます
どうかよろしくご支援をお願い致します
このメールが届く17日の月曜日には、中国の“広州交易会”にいるはずです
“より安価でより良質な建材”を日本に持って帰りたいと思っています
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