No.179 「粗利率を上げよう−A」 2006.08.29 |
先週のレポート「粗利率を上げよう」に、多くのご意見を頂き、この場をお借り
してお礼申し上げます
ご意見@ <数字の件>
文中の
“規模500台・年商50億円・粗利率12.5%・利益1.25億円の店舗の
粗利率を2.5%上げると、利益は100%上がり、売上を10%上げても利益
は50%増です
この店舗は粗利率を2.5%上げた結果、稼働率(売上)は20%減っても利益
は同じです“
・・・の数字の解き方の質問です
(答え)
経営の方程式は
売上−仕入れ=粗利・・・@
粗利−固定費=利益・・・A
の2つです
パチンコ業界に当てはめると、
仕入れは“(特殊)景品”、固定費は通称“販管費”にあたると思います
上記店舗の
●粗利益は 50億円×12.5%=6.75億円
Aに当てはめると 6.75億円−販官費=1,25億円
従って 販官費は 6.75億円−1.25億円=5億円
になります
(通常、販官費は年間では固定と考えます)
●売上が同じで、粗利率を2.5%上げると
粗利益は 50億円×15%=7.5億円
Aに当てはめ、利益は 7.5億円−5億円(販官費)=2,5億円
となり、1.25億円の利益に対して、100%アップになります
●粗利率が同じで、売上が10%アップした場合は
粗利益は 50億円×1.1×12.5%=6.875億円
利益は 6.875億円−5億円(販官費)=1.875億円
になり、1.25億円の利益に対して、50%増となります
●粗利率を、2.5%上げて15%にして、利益を同じ1.25億円保つには
Aにはめると
粗利−5億円=1,25億円・・・粗利益は6.25億円必要
粗利率は15%なので、 売上×15%=6.25億円
従って
売上は、 6.25億円÷15%=41.67億円
で、ホボ売上50億円の20%減となります
<ご意見>・・・“釘師”の方からです
“パチンコ店経営の生命線が、粗利率だと言う事は、一つの正解だと思いますが、
私共の理念は、粗利金額(純利益額)の多寡であります
たくさん粗利が欲しいのであれば、粗利率は10%が最適だと思います
規模500台の店舗であれば、年商50億円の店舗を、90億円の店に目標に置
きます
粗利率10%で、粗利の8割が経費とすると、純利1億8000万円という事に
なります
稼働率(売上)を20%減らして、粗利益を2.5%上げるよりも、稼働率(売
上)を、80%上げる方に私共は労力を費やします
年商50億円で粗12.5%の店なら、90億円売上げて粗10%は出来ますよ
いかがでしょうか?“
(返事)
年商50億円・粗利率12.5%の店舗が、
年商90億円・粗利率10.0%になったら、素晴らしいですね!
その時
粗利益は 90億円×10%=9億円
販官費が、固定(5億円)であると仮定すると、利益は4億円!
にも、なります
50億円を90億円にする為には勿論販官費は増加しますが、利益が1.8億円
でよければ、販官費は
4億円−1.8億円=2.2億円
使っても良い訳ですね
“固定費を使って、売上・利益を増大させる”
が経営の基本である事も事実ですが、
多くの経営者は・・・
“玉を出しても、新台入れ替えをしても、客が付いて来ない”
と嘆いています(・・・販官費を増やしても粗利が増えない状況)
・・・50億円の売上を90億円に出来るなら、是非悩んでいる経営者を紹介さ
せて下さい!!
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