No.178 「粗利率を上げよう!」 2006.08.21 |
貴社の粗利率は、平均何%ですか?
何度もこのコーナーで、“稼動主義と粗利主義”(タムラレポート137号「限界 粗利率」)を記しましたが、全国的に依然として“稼動率神話”は変る様子はあ
りません
総合判断(推測)すると、(弊社がお付き合いしている企業で)郊外店舗が中心
の企業で、平均粗利率が10%を超える企業は少なくなっている気がします
“どうして、そんなに低い粗利で経営するんですか?”
“どうして、そんなに稼働率を上げるんですか?”
と聞くとホトンドの経営者は
“稼動を上げないと、抜けない(儲けにくい)”と言います
赤字寸前まで玉を出し続け、通路中に玉箱を積上げ(出てる風を装い)、店中を
客で一杯にしないと、利益を取りにくいのでしょうか?
本当でしょうか???
実験したのでしょうか?
・・・“妄想”ではないのでしょうか??
飲食店でも物販店でも“終日店中が、お客で一杯”なんて業種は無いと思います
・・・でも多くの店舗は利益を上げています
パチンコ店も、“店舗”に変りは無いと思いますが・・・
居酒屋や飲食店等設計すると、客層から客単価まで実に細かい予想をして、店内
の雰囲気・内装を決めて行きます
客単価の高い店はそれに相応しい設え
客単価の安い店は気楽なカジュアルさ・・・どの店舗も、きちんとした戦略を練
って開業します
何でもかんでも安いばかりの店は流行りません
“客なんてのは、玉さえ出せば来るんだ”
“玉出さなきゃ客は集まらん”
と経営者は信じているようですが・・・お客様に聞いたのでしょうか?
どんな商売も“満足感”が一番大事と思いますが、“出玉”だけが、満足感でし
ょうか?
来年には、スロットの5号機問題、そして次には消費税率の引き上げが待ってい
います
このまま(の粗利率)では業界全体が、集団自殺状態に成りかねません
・・・“みんなで粗利率を上げましょう”
“赤信号も皆で渡れば怖くない”と言うじゃないですか(・・・例えが古過ぎる?)
パチンコ人口がドンドン減って行く中、稼動率主義はもう限界です!
前回も記しましたが
「規模500台・年商50億円・粗利率12,5%・利益1.25億円の店舗の
粗利率を2.5%上げると、利益は100%上がり、売り上を10%上げても利
益は50%増です」
この店舗は、粗利率が2.5%上げた結果、稼働率(売上げ)は約20%減って
も、利益は同じです
・・・パチンコ店経営の生命線は粗利率だと思います
“勇気をもって粗利率を上げ、
粗利率を上げても、
お客様が満足して帰ってゆく店舗経営を目ざしましょう!!”
・・・・・・・・・・・・・・・
<追記>
最後の方に記した、数字の仕組みが解からない人(重症です)はメール下さい
回答メール送ります
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