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日本中の経営者から受ける最も多い質問はこの“適正台数”です 
・・・“先生は、日本中で、多くの店舗を経験していると思いますが、何台が適 
切な台数と思いますか?”と
  
パチンコ業界には、この“適正台数説”は昔から有るようです 
この業界に入った頃(約17−8年前)は、“300台説”が主流でした 
この300台説は結構永く信仰されていたようで、今でも300台以下の店が日 
本中の70%とも聞きます 
・・・台数規制の影響もあったのでしょうね 
増築を依頼される店舗の多くは、今でも300台クラスです
  
ダイナムさんが台数規制に突破口を開き、北海道・東北を中心に480台店舗を 
爆発的に出店し、大型店舗ブームが起き出した頃から“500台説”が、浮上し 
出しました
  
この500台説は意外に短命でした 
札幌で当社設計の“ベガス・べガス”が、1600台といきなり超1500台で超大 
型店舗に火をつけた形で 
一気に500台を突き抜け、800−1000−1200−1600と増加し出し、ヤハリ 
当社設計の,福岡P−ZONEは、2040台と超2000台に突入し大型店舗の一 
つの頂点を極めましたが、
  
行き過ぎ?の反動か? 
機種構成の難しさか? 
入替えコストの費用負担か? 
高稼働維持の難しさか? 
最近の依頼は 640−800台が多くなり、一時期の1000台ブームは少々 
下火になり“640台適正説”が浮上して来ました
  
しかしこの“適正”とは何の意味でしょう? 
経営する側にとっての 
イニシャルコスト(初期投資)と利益のバランスと、 
ランニングコスト(入替費用)と利益のバランスの発想であり、マーケットの発 
想ではない気がします
  
規模とは、本来は市場が決めるものであり、“適正”は無いと思います 
適正は変化を受け入れない発想であり、パチンコ業界のように市場の変化の早い 
業種では、 
自社の資本の論理より、ライバル店舗との“勝ち負け”で規模が決まり、640 
台説は恐らく、その市場で“当面”最大規模であった“成功体験”に過ぎず、 
(成功の噂を聞いて)近い将来やって来る1000台の前には急速に“適正”は 
消滅すると思う
  
(思い込み的?)結論 
適正台数は、存在しない 
今やパチンコ業界は、縮小マーケットの中での生き残りの戦場であり、戦地内の 
戦いの勝ち負けが規模を決めて行く 
勝った店舗の機械台数が、適正台数であり、その適正機械台数も、更なる大型店 
舗の出現で非適正化して行く
  
・・・戦いに終わりは無い! 
必勝法は変化です
  
従って、店舗設計時に最低2倍位には増築できる可能性のあるプランを考え、敷 
地も拡大の余地がある所を選ぶのが良いと思います
 
  
          
       
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