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 No.137          限界粗利率         2005.10.17

各地で“タムラ塾・タムラスクール“を開催しだして、もう2年になります
日頃激しい出球競争を繰り返し、粗利率0.1%単位の攻防を繰返し続ける経営
者・店長さんが、意外にも数字に弱い事に気がつき驚いてます

「規模500台・年商50億円・粗利率12,5%・利益1,25億円の店舗の
売上が10%上下した場合と、
粗利率が2,5%上下した場合の、4通りの利益を計算せよ」

と言った経営の初歩クラスの問題の正解率が25%前後です
別に意地悪で問題を出しているのでは有りません

上記問題で、売上10%上げても利益は50%増し、粗利率を2,5%上げれば、
利益は100%増し
・・・つまりパチンコ経営の生命線は(売上より)粗利率であり、釘の開け閉めで利
益がどう変わるかのシュミレーションをマスターして欲しいからです

しかし
釘を閉めれば(=粗利率を上げる)、いくら新台入替えや目先のイベントを上手く
演出しようと、当然徐々に来店客数は減ってゆきます

しかし前述のように、釘を閉めれば、利益は上がり売り上げは減少する
・・・ココで問題です
その粗利の上昇と売上の下降の交差点・・・勝手に“限界粗利率”と呼びましょう

貴店・貴社の限界粗利率は何%ですか?

時々、経営者に粗利率を質問すると
勿論ほとんどの経営者は答えてくれませんが、信頼関係が生まれると、意外に素
直に教えてくれます

総じて郊外では10−15%弱、東京等人口の多い地域では15−20%・・・しか
し最近は全社平均で15%超の企業は少なくなって来ました

その中で、粗利率の高かったケースは、
地域に密着した歴史の長い店舗で、近くの地元ファンに支えられ、高い粗利率で
もお客様は“浮気”せず、お店に通い続けますが、それでも25%を越えると、
お客様は減少し出すそうです

従って、暫くは私の中の、限界粗利率は“25%”が上限でした

しかし最近“新記録”が現れました!!

ジャジャジャジャ−ン
・・・発表します!
栄えある限界粗利率第1位は“50%”です!!!

世ノ中広イ!・・・経営モサマザマ!
50%の粗利率で日常的に経営している店舗が実際あるんです・・・しかも大都会
の人口密集地ではなく、極普通の郊外店舗です

どうですか?
時々は、勇気を持って限界粗利率に挑戦してみませんか!
・・・経営の新しい世界が見えるかも知れません

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<追伸>
先週のメルマガで“暴飲暴食性善説”を書いたら、読者から
“肺の強化は、タバコをいっぱい吸えばいいのでしょうか?”
の質問が来ました!・・・私は、焦りました・・・

お酒は“百薬の長”・食は“栄養”です

しかし、タバコは“毒”です
肺の強化にタバコの“暴喫”をしてはいけません!

肺へストレス・強化は“深呼吸”です
私の父は晩年“肺気腫”(肺の中に空洞が出切る病気)でしたが、深呼吸だけで進
行は止まりました(・・・参考までに)



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