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 No.166        「良い建築をより安価に A」      2006.05.22

4月17日の、NO.162号に、記したように、建材ビジネスを正式に取り組み始め
ました
しかしカタログだけでの発注には不安があります
設計する上で、建材の採用には、大きな責任が伴います。ましてや外国、特に色
んなトラブルを聞いている中国相手です
慎重にも慎重を重ねる必要が有ります

そんな理由から、先月の広州の交易会でピックアップした企業へアポを取り、訪問
する事から始めようと
先週1週間、建材工場視察に、中国の“深?市―佛山市”を訪問して来ました

両市とも、香港と広州に挟まれた区域にあり、どちらからアプローチしても、距離・
時間・費用はホボ同じ位です

“中部国際空港―広州”便は、月・水・金、出発なので、今回は上海経由のルートで
行きました
香港に直ぐ近い“深?市”には電子部品企業が多く、我々は今回LED企業を訪問して
来ました
交易会で、パチンコ店の内装・備品に使えそうな製品を発見したからです
3社アポをとりましたが、1社は現地での電話では反応が無く脱落

2社目は製品精度に問題があり諦らめました
3社目は素晴らしい会社でした・・・商品開発にも意欲的で、LEDの素子は、自社製
でした
直ぐでも使えそうな商品を多く発見したので、逐一サンプルを輸入し、日本の工業試
験検査を受けてから販売開始します

次に“佛山市”を訪問しました
タイルの専門家の案内で、製品精度の確認が大きな目的でした
佛山市は、古くからのタイル工業が盛んな町の様で、町中タイル企業だらけの印象
です
通称“磨きタイル”は、数年前当社が上海見本市で発見し、当時代理店が無かった
ので、おそらく日本で初めて輸入・使用していたのですが、大手建材会社の正式輸
入で一気に市場は拡大しました

輝き・色彩・硬度・耐摩耗性・吸水率・製品精度・メンテナンス・コスト・・・
どれを採ってもこれに勝る床材は無いと思います

佛山市には年間生産量100万平方メートルを越える企業が10社ほどあり、各社と
もフル生産体制です
80%は国内需要・20%が輸出だそうです

工場にも行って見ました
検品体制が一番気になった為です
精度の良し悪しを、どんな体制で行なっているのかが、輸入業務の最大の関心事
です
・・・危惧でした!
ヤハリ世界に出荷している企業だけの体制は取れています
特に製造ラインはオートメションで、製造機械はイタリア製の最新型です

人力に頼る部分は、運搬・梱包が主で、製品精度には無関係の部分でした
・・・安心しました
これなら責任もって販売出来ると自信を深めました

ただ気に入らないのは、支払いは全て“前金”です
彼らはノーリスク
リスクは全てこちら持ちです・・・

最近中国へ行く機会が増えてきて思うのは、
中国は今や世界の(下請け)工場を脱皮して、急速に製造販売のメーカーとして
台頭し始めました

恐るべし、中国の成長・変化!!
アメリカを抜いて世界一の大国になる気がする!
・・・どうする日本のアジア外交??




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