|  No.164 「ポルシェは、本当は何を売っているか?」   2006.05.08 | 
           
        
       
      
  
若い頃から、車が好きでした 
日本に乗用車が登場した頃が、青春時代でしたから、当然の成行きでしょう
  
“趣味は車です!” 
なんてカッコ良く言いたい所ですが、実際は車の本を読む事が趣味と言うか、ス 
トレスの解消法です 
最初は本を買っていましたが、意外にかさばり、置き場に困り、最近はもっぱら 
立読みです
  
ズーッと憧れの車はポルシェでした・・・17年前に“衝動買い”し、今は車庫 
で静かに寝ています(NO.91号「ポルシェとカローラ」に詳細) 
 
雑誌の中で、ポルシェの経営者の談義が今でも忘れられません 
・・・“ポルシェは、幻影を売っています”・・・
  
“幻影”と言う日本語が、独語のどんな単語の訳かは知りませんが、 
車と言う技術・ハードの極みを売っている企業の経営者が放ったこの言葉に、こ 
の企業の戦略性の深さを感じました
  
物を売っている企業の社長が、“当社は物を売っているのでは有りません”と言 
っているんですよ・・・カッコ良いですね! 
“イメージ・幻を売っています”と、堂々と言って見たいものです
  
今ならこの“幻影”と言う言葉は“ブランドイメージ”と訳すのかもしれません 
が・・・私はあえて“夢”と訳したい
  
ポルシェを手に入れると言う事は、F1の世界とか、モータースポーツの異次元 
の世界への夢を描かせると言う意味と
  
“所有は幸せ”と言う夢を与える事に成ると訳したいからです
  
ところで、 
パチンコ経営企業の役員さんへの質問です・・・ 
1 パチンコ業は、本当は何を売っている商売ですか? 
2 貴社は、本当は何を売っていますか?
  
機種に対する規制が強化され、風営法が改正される今 
もう一度原点に帰って“本当は何を売っている商売か?”を、全社上げて問うこ 
とから始めて見ませんか?
  
各企業が強い企業理念を持つ事から、益々加速される“大競争時代”の生き残り 
の戦略を構築しましょう!
  
我々設計業の本質は、単に目先のデザインの優劣・変化では無く、各企業の戦略 
の具現化であると考えています 
・・・一緒に戦略作りをして行きましょう!!!
  
・・・・・・・・・・・・・・ 
「1989年型ポルシェ体験記」 
私の、1989年型ポルシェカレラの体験記を語ります
  
・遅い! 
オバサンが乗っている軽四ターボのオートマ車に、信号グランプリで簡単に負け 
ます(私は、相手がグランプリと思っていない事に、暫くして気が付いた)
  
・クラッチが重い! 
私の、左足の大腿部付け根の軟骨は炎症を起した!
  
・カーブが恐ろしい! 
日本車が、車内で談笑しながらでも曲がって行ける高速カ−ブは、死ぬほど怖 
い!・・・ハンドルを両手に握り締める手に汗がにじむ
  
・疲れる! 
1日乗ると、もう1ヶ月は、乗りたい衝動が起きてこない
  
・うるさい! 
空冷エンジンの騒音で、車内は会話をする気に成れない
  
結論 
ポルシェは、本当に幻です・・・不思議な車です 
知り合いの車好きは、(憧れて)買った日に、“狭い・うるさい・遅い・恐ろしい” 
と失望し、翌日売りに出しました
 
  
          
       
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